__鬼の居ぬ間に洗濯、ではないです。
こんにちは、なぁすです。
前回に引き続き、最近読んだお薦めの本を紹介したいと思います。
え、タイトル関係ないって?
ほら、梅雨で煙った窓の外を眺めつつ図書館とかでじっくり本を選ぶこと、ありませんか?
それです(?)。
今回もミステリを紹介したいと思います。
■『レベル7』 著:宮部みゆき
「レベル7まで行ったら戻れない__」という謎めいた言葉にぐいぐい引き込まれる、
750ページ強の読み応えあるミステリー・サスペンスです。
記憶を全て失った男と、謎の言葉を残して失踪した少女を追うカウンセラー。
二人の主人公の真実の追求は、やがて交錯し凶悪な殺人事件へと繋がっていきます。
宮部さんの作品は昔から好きで、
『ブレイブストーリー』『ドリームバスター』等のファンタジーやSF作品は読んでいたのですが、
ミステリを読んだのは今回が初めてでした。
全てが綺麗に収束するのはさすが宮部さんだと思いました。
■『僕らの世界が終わる頃』 著:彩坂美月
現実と物語が交錯するミステリ。
不登校になった14才の少年が自作小説をネット上で公開し、
予期していなかった事件に巻き込まれるお話です。
作中作が展開していきつつ、現実では少年の身の回りで類似した怪事件が起こります。
小説を投稿した際に起こりえる恐怖は現実味があって怖かったです。
最初主人公が卑屈すぎるところが気になりますが、
トラウマを抱えた少年の成長を感じることができる作品でラストに向けた緊迫感はなかなかのもの。
殺人を止めようとする少年のラストにかけた行動は胸熱でした。
また叙述トリックも若干入っていて、
ラストで伏線が綺麗に回収されている点は気持ちがいいです。
いかがでしたでしょうか。
まだしばらく梅雨が続きそうなので、興味がありましたら是非読んでみてください。
では。