ルミナリエというのはご存じでしょうか
関西以外の人にはあまりなじみがないかもしれません。
このイベントは、神戸市中央区にある東遊園地という公園を中心としたエリアで、1995年から毎年12月に2週間行われてきたイルミネーションイベントです。
1995年という年は、阪神大震災の有った年です。
被災者の鎮魂と追悼を祈念して始まり、毎年14日間の開催期間で500万人の来場者を集めてきました。
アイキャッチの画像は残念ながら今年のものではなく、2019年に撮影したものです。
町中を光の回廊が続き、メイン会場となる東遊園地(遊園地という名の公園)で様々な光の装飾が華やかなクリスマス年末気分を盛り上げていました。
今は、全国で年末のイルミネーションが大規模で行われていますが、このルミナリエがイルミネーションブームの走り
だったのではないでしょうか。
しかし、このイベントもコロナには勝てず、2020年から今年までの3年間、本格的な開催は見送られ、
2023年からの復活を目指して、ルミナリエの継続を祈る小規模イベントが実施されています。
今年は、「神戸ルミナリエ presents『カッサアルモニカ/音楽の宝箱』」と称して、無料コンサートを毎日実施しています。
実は、このルミナリエ(現在の継続イベントも)が行われている東遊園地は、弊社の神戸オフィスのすぐ近くにあるため、
退社後、ふらっと足を向けてみました。
上の写真が、その宝箱。
このステージがメインでかなり寂しさはぬぐえません。
イルミネーションと言えるほど、大掛かりなものはなく、写真のようなライティングが点在している
寂しい物です。
また、ルミナリエではいろんな食べ物を売る多くの露店が軒を並べ、それが楽しみなのですが、
それも一切なく、人の数も比べるまでもなく100人程度の人が点在しているだけでした。
ただ、その中でカッサアルモニカでジャズボーカリストの女性が歌い上げるクリスマスのジャズの
ナンバーを聞いているとそれなりにクリスマスの高揚感、平和であることの安心感、
また、27年前の震災のフラッシュバックがよみがえりながらも、その時感じた絶望感が良くも悪くも
過去の1ページとして薄まっていることなどを漠然と感じながら30分ほどの時間を過ごしました。
コロナまでは会社の周囲に人があふれ、少し食傷気味だったルミナリエも、やはりそれなりに意味が
あったのに気づかされ、
1年後にはこのコロナ騒動も終わり、また、きらびやかなイルミネーションが行われることでしょう。
そこでまた、人ごみに嫌気を指しながらも、屋台で買い食いをし、クリスマスソングを聞いて1年を
振り返る年になればと思います。
それではみなさん、メリークリスマス!、いいお年を!