つい買いたくなる傑作タイトル

alf (1)
皆さん、ほにゃにゃちは。
いつも酔いどれ、でも大丈夫、くろマメでございます。
 
今日は、中身は知らなくても買いたくなってしまう傑作タイトルについて、
くろマメの蔵書の中から数冊ピックアップしてみました。
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1、『自分の中に毒を持て』
いいタイトルです、いかにも岡本太郎さんらしく簡潔で素敵です。
大学時代に読んでいた本ですが、クラスメイトから
「あんたそんなの読まなくても充分だよ」と指摘されました思い出の本です。
 
2、『人間失格』
言わずと知れた太宰先生の名著で、70年経とうとしているのにいまだ
タイトルの破壊力は健在。
最近は読み返していませんが、昔はラストシーンの
主人公が睡眠薬と間違えて下剤を飲んで
猛烈な下痢に倒れながら、うふふふ、と笑う箇所が一番すきでした
 
3、『予告された殺人の記録』
上手いタイトルというか、引き付ける力があるような気がします。
読んでみたくなる、気になるタイトルです。
描写がとても丁寧で、本を読んでいるのに映画を見ているような、
情景がカラフルに浮かび上がってくる文章です。上手い!
著者はガブリエル・ガルシア=マルケス氏
 
4、『マタタビ浴びたタマ』
「またたびあびたたま」、逆から読んでも「またたびあびたたま」
どうです、すごいでしょう。この本は、こんな逆さの短文がひたすら書かれてる
だいぶヘンな本です。
傑作だと思うのは、「役人、人肉屋」。やくにんじんにくや。問題発言ですね。
著者はこれまた言わずと知れた村上春樹さんです。
天才は振れ幅が大きいものですね。
 
5、『世界はうつくしいと』
長田弘さんの詩集です。このタイトルの美しさは最後の「と」にあります。
そのあとに続く言葉を言わない奥ゆかしさ、とか
そのまえの言葉を想像させる豊かさ、
たった一文字で願いや祈りのような、なにかを表現しているように思います。
実に秀逸です。
 
以上、背表紙見ながら本を選んでる時間が大好きなくろマメでした。