こんにちは、もぐです。
先週ふと思い立ち、日本の特別名勝の一つである六義園(駒込駅より徒歩5分)に行ってきました。
六義園は「回遊式築山泉水庭園」と呼ばれる形式の庭園であり、庭園の真ん中にぽっかりと泉水とよばれる池があります。
上の写真は、出汐湊(でしおのみなと)と呼ばれる池畔です。
風に波打つ池畔とそれを囲むように存在する庭園には、これぞまさしく、といった古き良き日本のわびさびを感じます。
1枚目の写真にも小さく載っていますが、出汐湊の対岸には吹上茶屋というお茶屋さんがあります。
写真はここで飲めるお抹茶とお茶請けの上生菓子です。
藤代峠と呼ばれる、園内で一番高い築山からの眺望です。前方に見える島は中の島と呼ばれ、紅葉のシーズンには幻想的に
ライトアップされるそうです。池畔の中心にあるこの島がライトアップされる様相は絶景とのことでした。
桜はほとんどが葉桜になりかけていました。六義園は正門近くの枝垂桜が特に有名なようで、検索をすると想像以上に美しい写真がたくさん出てきました。春のイベントはもう終わってしまったようですが、紅葉の時期もライトアップイベントを行っているようなので、その時期にもぜひ行ってみようと思います。
桜の旬こそ過ぎてしまったものの、例年4月中旬頃から見頃を迎えるツツジがあちらこちらで綺麗に咲き始めていました。
ここからは半ば趣味も混じった話になりますが、六義園は三菱財閥の創始者である岩崎彌太郎が明治11年より所有し、後に東京都に寄贈された歴史のある庭園だそうです。
岩崎彌太郎といえば、2024年より新1万円札の「顔」となる渋沢栄一とともに日本の資本主義の発展に大きく貢献した人物ですが、実業家として全く異なる考え方を持っていたが故に2人は対立し、海運業において激しい競争を行ったことも有名です。
最近、個人的に渋沢栄一について調べていた矢先であったため、この辺りの背景について調べる手にも思わず熱が籠りました。
(調べる中で出くわした、渋沢栄一と岩崎彌太郎にみる組織論という話が個人的にとても胸熱でした)
何の気なしにふらっと立ち寄った六義園でしたが、日本の歴史の一端に触れることができ、また、日本文化の良さを再実感させて
くれる場所でした。
ソメイヨシノはもうすっかり葉桜になっていましたが、遅咲きのカンザンという桜はこれからが旬のようです。
興味が沸いた方はぜひ一度足を運んでみてください。