1995年1月17日5時46分52秒
ちょっと重たい話になりますが、この投稿をしている1/17は阪神大震災から25周年となります。
多くの人からすると、震災といえば東日本大震災がまず頭に浮かぶと思いますが、
我々神戸の人間からすると、震災といえば永遠にこの日となるでしょう。
この日は神戸のあちこちで、震災を悼むイベントが開催されています。(年末のルミナリエも実は震災を悼むイベントの一つです)
この写真はメイン会場となる東遊園地という市役所近くの公園です。
早朝の5時46分から身内や知人の追悼のため、この会場には絶え間なく人がやってきます。
震災の当日には、この公園に多くの避難者があふれていました。
25年がたち、普段生活をしている中で、あの日のことを思い出すことはまずないのですが、
イベント会場で追悼のろうそくに火を灯すと鮮明に記憶がよみがえります。
がれきの中から引っ張り出された息をしていない子供を抱きしめる人。
水が出ないため燃える工場を黙って見つめる消防員。1本5000円で缶ジュースを売るやつ。
さまざまな地獄の光景の中、手を血だらけにしながらがれきから他人を救おうとする人や、焼け落ちた店の前で鉄板を引っ張り出し、残った食材を道行く人にふるまう中華料理店の店主など、本当の人の温かさを感じられた日々でもありました。
街も自然もあの日の影を感じることはほとんどなくなりましたが、記憶は消えることがありません。
大変不謹慎な発言ですが、その記憶にあの暖かい人々があることがどこかうれしくもあります。