ディグリーネーム

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こんにちは、ククルです。

 

今回は音楽小ネタを1つ紹介したいと思います。

現在の音楽は西洋音楽がルーツとなっており12個の音程で構成されています。12個の音とは半音(黒鍵)を含めた「ド、ド#、レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、ソ、ソ#、ラ、ラ#、シ」の12個の音ということになります。

音楽的には「C、C#、D、D#、E、F、F#、G、G#、A、A#、B」ですね。(EとBは半音がありませんが、この不規則な並びが綺麗な音色を作るようです)

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この12個の音の重ね方や弾く順番で色々な楽曲ができています。(もちろんリズムや楽器の音色など色々な要素がありますが今回は割愛させていただきます)

また音楽にはキーというものがあり、キーを元に使える音が決まってきます。よくカラオケなんかでもキーを上げたり下げたりしますよね。
メジャースケールというスケールの場合は、キーから数えて「全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音」が使用できる音となります。

 

例えばキーがC(メジャー)の場合、利用できる音(Cメジャースケール)はC(ド)、D(レ)、E(ミ)、F(ファ)、G(ソ)、A(ラ)、B(シ)です。

キーがCの場合は#が付かない綺麗な並びですね。

 

C C# D D# E F F# G G# A A# B

 

この音から外れた音が出ると音痴に聴こえる可能性が高いというわけですね。

 

この7つの音を使って和音にすることで曲が作成できます。(ダイアトニックコード)

セブンス(4和音)でコードを構成した場合、順番にいくと以下の組み合わせになります。

C、E、G、B Cメジャーセブンス(Cmaj7)
D、F、A、C Dマイナーセブンス(Dm7)
E、G、B、D Eマイナーセブンス(Em7)
F、A、C、E Fメジャーセブンス(Fmaj7)
G、B、D、F Gセブンス(G7)
A、C、E、G Aマイナーセブンス(Am7)
B、D、F、A Bマイナーセブンスフラットファイブ(Bm7♭5)

 

ここでメジャーセブンスやらマイナーセブンスやらの違いがあることに疑問が浮かびますね。(同じ感覚で音をずらして並べたように見えるのに、、)

メジャーとマイナーの違いは3度の音が「長3度」か「短3度」かで判別します。

これでメジャー系かマイナー系か判断ができます。

 

Cmaj7の構成音は、C、E、G、Bでしたね、Cから数えてEは4個先なので長3度となるわけですね。

C ←これに対して
C#
D
D#
E ←これが3度
F
F#
G
G#
A
A#
B

 

次にDm7を見てみるとDに対してFが3度となりますが、Fは3個先です。音のインターバルが先ほどと違いますね、これが短3度(マイナー)ということです。

C
C#
D ←これに対して
D#
E
F ←これが3度
F#
G
G#
A
A#
B

 

なぜこんな違いが起きるかと言いますとこれは、最初に説明した音楽は12個の音から成り立っていてEとFだけ半音が無いということが影響しているためです。

このせいで音楽理論を理解するのがとても難しいと思いました。

 

そして5つ目のコードの「G」ですがこれはメジャーともマイナーとも付いてません。これは他のメジャーセブンスと音のインターバルが違います。
まずは、Cメジャーセブンスの場合は以下となります。

C C# D D# E F F# G G# A A# B

 

次にダイアトニックコードの5番目のG7コードですが、構成音は以下となります。※インターバルの比較がしやすいようにGから並べています。

G G# A A# B C C# D D# E F F#

 

4和音の4つ目の音が半音下がっていますよね。
このインターバルで構成された和音はCメジャーセブンスと異なりますね。このコードが「セブンス」ということです。

 

そしてダイアトニックコードにはもう1つ他と違うコードが混ざってますよね。そうです。Bm7♭5です。

7つ目のコード、Bm7♭5についても同様に見ていくと意味が理解できるのでは無いでしょうか。
まずはAマイナーセブンスはこのようなインターバルです。※インターバルの比較がしやすいようにAから並べています。

A A# B C C# D D# E F F# G G#

 

それに対して7番目のコード(B、D、F、A)のBm7♭5は以下です。※インターバルの比較がしやすいようにBから並べています。

B C C# D D# E F F# G G# A A#

 

5度の音が下がっていますよね。※半音下がることを♭(フラット)すると言います。
そのためダイアトニックコード7番目のコード「B」に関しても単純なマイナーセブンスではなく5度がフラットする状態なのでBm7♭5ということになります。

 

また横道にそれますが「マイナーメジャーセブンス」といったマイナーなのかメジャーなのかよく分からない名前のコードがあったりしますが、このコードの解釈は「短3度だけど7度の音はメジャーの音だよ」ということですね。

 

このマイナーメジャーセブンスはメタルの速弾きには御用達の「ハーモニックマイナースケール」というスケールが同じ構成音なので利用できそうですね。

 

さて本題となりますが、今まで説明した内容が実はディグリーネームというものに結びつきます。ダイアトニックコードの中でメジャーコードなのかマイナーコードなのかを瞬時に判断するには以下の形で覚えておくと良いようです。

 

Ⅰ maj7
Ⅱ m7
Ⅲ m7
Ⅳ maj7
Ⅴ7
Ⅵ m7
Ⅶ m7b5

 

C(ド) ~ B(シ)をⅠ ~ Ⅶに置き換えたのは、もちろんキーがCだけではないためです。他のキーでもダイアトニックコードの考え方は一緒なので、覚え方としてはⅠ ~ Ⅶという覚え方をすればディグリーネームは制覇したといっても過言ではないでしょう。(多分)

 

これは音楽理論の初歩です。ここから色々な理論を重ねていき(例えばセカンダリードミナント等)駆使して幅広い音楽が出来ていくんですね。

※セカンダリードミナントとは、ドミナントコードをトニックに見立ててその代理のキーで別のコード(Ⅱ mや Ⅴ等)を当てたりする考え方です。こういった更に応用した理論を混ぜていくことでキーで使用できるスケール外の音が入り、ドラマティックな展開が作れるという訳です。

 

ただ、ここまでご説明させていただいたことは音楽理論のほんの一部でしたが、すごく難しいですよね。私は正直音楽理論は苦手です。そしてそんなに詳しくありません。

正直、音なんて多少外れていてもそれが味になったりするし、と逃げたくなります。

そして行き着いた答えは、そう、、

 

ロックは魂だ

 

となるわけですね(笑)