なぜ岩に登るのかと聞かれた moniki です。
「かっこいい岩があるんです!」
と言ったら 遠い目をされました(笑)
さて今回も岩を登っている話なのですが、
少しだけ別目線で。
岩を登るのになぜそんなに遠くへ行ったりするの?
その辺にいくらでも岩があるじゃない。
と言われることがあります。
そこにしかない岩があるからなのです。
実は同じような岩に見えても
成り立ちも成分も全然違う岩だったりします。
そう、地質ですね。
学生の時は地盤工学を専攻していたので
クライミングをしていても「これ、〇〇岩やなぁ」
と思ったりもするのです。
(画像:JAMSTEC 国立研究開発法人 海洋研究開発機構)
中学生の頃、理科の教科書で上のような表を
見たことがあるのではないでしょうか。
岩石の分類表です。
クライミングをしていると
岩石の種類によって、持つ感じや踏む感じが
全然違うのがわかったりして
新しい面白味にも出会えたりします。
(画像:地質調査総合センター(Geological Survey of Japan, AIST))
私の住んでいる神戸の辺りは
上の分布図の薄いピンクの箇所になり、
後期白亜紀深成岩、いわゆる花崗岩(かこうがん)
の岩石が多く分布しています。
六甲山も花崗岩の塊ですね。
これは岡山の岩ですがこれも花崗岩です。
新鮮な花崗岩を研磨したものがよく墓石にも
使われていますね。
お墓の石をよく見ると粒々があったりしますが、
あれと同じで花崗岩は大きめの結晶があるのが
特徴です。
こんな感じで粒々がいっぱい。
クライミングではこの粒を
持ったり踏んだりします。
なのでめっちゃ痛いし、小さなものを踏むのでシビアな
クライミングが楽しめます。
次は上の分布図の中で
濃い緑で示された場所の岩を見てみると
こんな感じで青い岩で縞々模様の岩があったりします。
これは愛媛の岩ですね。
これは緑色片岩に分類される岩で
中央構造線付近によく分布しています。
綺麗なので庭石に使われていたりします。
さきほどの花崗岩は火山の熱によってできた岩石ですが、
こちらの緑色片岩は泥が断層などで高圧力が
かかったことによってできた岩なのです。
この岩石はどっかぶりになっているのを
よく見かけるのでかっこいい岩が多い気がします。
今度は岐阜県の岩を見てみると
白っぽい岩になります。
これは凝灰岩ですね。
火山灰が溜まってどんどん堆積したことによって
出来た岩です。
こちらは所々に穴(ポケット)がよく見かけられる
のですが、堆積途中でガスなどが溜まったことで
穴になってしまうのです。
これがクライミングでは
2本や3本の指しか入らない穴になっていて
登るのが難しくなったりして面白いです。
こんな感じで地域によって
全然違う岩を触るため
岩を求めて彷徨っております。
今度はどこへ行こうかな^^