毎日暑いですね。みなさま夏バテしていませんでしょうか。
浴衣が重くなるほどの汗をかきながら踊ってます、おで子です。それでも痩せない人間の神秘。
さて。
私は日本舞踊が大好きで、始めたときと同じ熱量(と技量)のまま気付けば11年目に突入していたのですが、
日本舞踊をやっていると「日本舞踊、、ってなに??」みたいな雰囲気になることがままあります。
そりゃそうです。私も始める前はそうだったので。
というわけで、本日は日本舞踊についてちょっと語らせていただきます!
日本舞踊は、その名の通り踊りです。基本的には着物を着て踊ります。
BGMは、三味線とそれに合わせた歌。正確に言うといろいろ種類があるのですが、
ざっくり言えば「いわゆる日本っぽい音楽」です。
というとおそらくまったりしたやつを想像しがちなんですが、全然そんなことありません。
すごく早かったり、華やかに盛り上がったり、曲中にセリフがあったり、とってもバラエティ豊かなんですよ!
この「セリフ」というところで「おや?」と思った方。鋭いですね。
そうです。日本舞踊は芝居の要素がとっても強いのです。
踊る人間は、どんな役にもなります。
私は背の順でいつも前の方にいるタイプのけたたましい女なのですが、
踊りではしっとりした女性にもなりますし、男にもなります。
性別だけでなく職業だっていろいろあって、
物売り(口紅、しゃぼん玉、朝顔、鰹などなどを売り歩く人)やら、
大道芸人(猿回しとか、お餅つきとか)やら、お坊さんやら、
とにかく「よくそれを踊りにしようと思ったな?!」という感じの多様性です。
(以前、日本舞踊でピノキオをやったのを観にいったことがあるのですが、
コオロギの役の方がちゃんと日本舞踊でコオロギをやっていて驚きました。)
どんな役にもなるということは、それだけ踊りにストーリーがあるということです。
私がやって大好きだったのは、紺染めの仕事をしている女の子の踊り。
染め物のお仕事って、指自体がその色に染まってしまうんですよね。
この子も紺色に染まってしまった指がコンプレックスなんですが、
それでもお気に入りの指輪をつけてうっとり眺めてみたり、
お気に入りの前掛けを見せびらかしてみたり、という振りがついているんです。
超かわいくないですか?超かわいいですよね。(反語)
かの有名な「連獅子」(親子の獅子が紅白の毛をぶんぶん振り回すのでおなじみのあれ)も、
実はあの毛振りより前のところがとってもドラマチックなんです。
親獅子(白)は、自分の仔(赤)を強く育てるために、一回谷底に突き落とすんですよ。
で、仔獅子が自力で這い上がってくるのを待つんですが、
なかなか上ってこないので、すごく心配して思い悩むのです。
仔獅子の様子が気になって、思わず覗き込んだ谷底の川面の水鏡で、
突き落とした我が仔と目が合う。
親が待っていてくれているのを見つけた仔獅子の方も奮起して、
懸命に崖を上って、親と再会するのです。
これ、実の親子が踊ってたりすると、勝手にいろいろ想像して泣けちゃったりするんですよ、、
(連獅子のイラストまで取り揃えているいらすとやさんすごくないですか、、)
長々と語ってしまいましたが、日本舞踊の魅力、少しお伝えできたでしょうか。
もっともっと語りたいことはたくさんあるのですが、本日はこの辺で。
興味がありましたらぜひ一度見てみてくださいね!