こんにちは、ククルです。
最近新しいヘッドフォンを購入しました。
ただし、beetsのようなオシャレな感じのヘッドフォンではなく、どちらかと言うと武骨なものです。
なにがどう「武骨」なのかと言うとまずは届いた外箱がこちらです。
だ、段ボール?ですかこれ?というくらいシンプルな箱です。
一か所だけラベルが貼ってあり、そこには「この商品は音楽スタジオでの業務使用を目的としたプロフェッショナル仕様のヘッドホンのため、無償修理期間は設定せず、全て有償での修理とさせていただいております」と記載されています。
「プロフェッショナル」…なんだかかっこいい響きですね!
購入したのはモニターヘッドフォン(リファレンスヘッドフォン)です。
実際に開梱したお姿はこちら
武骨でかっこいいですね。
実はこの「SONY MDR-CD900ST」には愛称があり「赤帯」と言われていたりします。
1989年とかなり古くから発売しているらしく、業界標準とまで言われているようです。
そもそも「モニターヘッドフォン」とは何なのかというと、
一般的な観賞用のヘッドフォンは、音楽を気持ちよく聴けるように音に味付けがされていたりします。
例えば低域が少し強めに効いて迫力ある音が出るように作られていたり、高域が煌びやかに出るタイプだったりと様々な特性があります。
しかしモニター用途となると、「いかに原音に忠実な音が出せるか」ということが重要です。
用途としてはレコーディングやミックスなど、楽曲を制作する方がよく利用されているかと思います。
なぜ楽曲制作時は観賞用ヘッドフォンではダメなのでしょうか。(全くダメという訳では無いですがおすすめできないようです)
例えば、楽曲制作時にbeetsのヘッドフォンを使用し楽曲制作した場合、その曲は確かにbeetsのヘッドフォンだと良く聴こえるかもしれません。
しかし別の機器、例えば僕も良く利用する iPhone に付属している白いイヤフォンなどで聴くとどうなるでしょうか。
そうです。音のバランスが崩れている可能性があります。
beetsの特性を理解してしていれば問題ないのかもしれませんが、音のバランスを取る難易度が高くなってしまいますよね。
そのため、楽曲制作時はできるだけフラット(平坦)なバランスのモニター環境が好ましいです。
前回の記事でも少し出てきたのですが、今まで使用していたFOSTEXのモニターヘッドフォンT40RPは音像がかなり繊細でしたが、少し低域に寄ったバランスのような感じもあり個人的には若干の扱いづらさがありました。(前回はモニターヘッドフォンとは言っていませんでしたが、こちらもモニターヘッドフォンです)
(FOSTEX T40RP)
対して赤帯はバランスが良く非常に普通の音がします。(褒めてるんだかなんだか笑)
普通というと誤解があるかもしれませんね。ヘッドフォンを変えるとその音の特性に耳が慣れるまで違和感があったりしますが、これは最初から違和感なく入ってくる印象でした。
また、音の分離も良いためか音の聴き取りがしやすい印象もあります。
私は音に関しては素人レベルですので、なるべく扱いやすいほうが良かったのでマッチしました。
上記の通り、モニターヘッドフォンの中でももちろん特性が違うのですが、今回はコストとフラットさ、そして無難さ(業界標準という肩書き)を求めました。
ただし、モニターヘッドフォンには利便さがないため観賞用として利用するのは敷居が高いです。その理由は
接続端子の形式はTRSフォンといって太い形式のものです。また、ワイヤードのため、もちろんblue tooth非対応です。スマホやPCなどで音楽を聴く用途には全く向いておりません。
むしろリファレンス用途としては、TRSフォン端子が良いのです。
接続する機器(オーディオI/Fやミキサー)には、blue toothが搭載されていることはあまりありません。(あったらすみません…)
私はこの音がすごく好きになりましたので、今回、このSONYのヘッドフォンを紹介させていただきました。
それでは